砂の深さについて(チンアナゴとニシキアナゴ)
制作年:2013年
サイズ:273×221㎜
素材:木製パネルに麻・胡粉・墨・岩絵の具・水干絵の具・膠
水族館の水槽で暮らすチンアナゴとニシキアナゴ達。
限られたスペースで暮らすのはどんな気分だろう・・
と、考えてしまいます。
☆動物園や水族館は、僕が小さい頃そうであったように、
子供たちをはじめとした色々な人達が、生き物と触れ合い、興味を持つ入り口になっていると思います。
そこで暮らす生き物たちにとって、外敵から襲われる心配は無く、餌も十分に食べることが出来る、というのは、自然に暮らしていればありえない良い条件です。
しかし、人間の造った施設の、限られたスペースで、生き物たちを飼育・展示することは、彼等に想像以上の負担をかけているのではないでしょうか。
僕の作品を観て、生き物たちの面白さや愛らしさを感じて頂くと同時に、
動物園や水族館が存在する意味にあれこれ考えを巡らせて欲しいのです。
また、人間とそれ以外の生き物たちがどうやって関係性を保っていけば良いのか、
そんなことを想像してもらえたらな、と思って制作しています。